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◆技術士取得のススメ

◆技術士取得のススメの内容

(1)はじめに

(2)技術士3つのメリット

(3)絶対合格!2次試験たった1つの勘所

(1)はじめに

技術士資格を取っても意味なんてない。

実務で役に立たない。

足の裏の米粒だ。(取っても食えない)

 

よく聞きます。

これを言ってる人たちに見られる共通項がひとつあります。それは「技術士取得がゴールになってしまっている」人たち。

技術士取得はゴールではなくスタートです。そこから私は何を成すのか?ゴールにしてしまってはせっかく頑張って資格を取得しても食えないというのは当たり前の話です。

 

私は何を成すのか?を考えたときに必要ならば技術士を取ればいいと思います。技術士資格を取るメリットと、取り方はこの記事に書いてあります。

考えた結果、必要ない方もおられると思います。それはそれでいい判断だと思います。

 

(2)技術士を取得する3つのメリット

技術士を取得するメリットは3つあります。取得するのが早ければ早いほど得られるメリットが大きくなります。

①自信が付く=良い仕事ができる。

②人脈とチャンスが広がる。=独立開業してやっていける。

③技術士を名乗れる。(最重要!)

順番に見ていきます。

 

①自信が付く。

誰が何と言おうと技術士は日本における技術系で最難関の資格です。技術士を名乗れると言う事はそれだけで優れた技術者であることの証です。

よく「技術士でなくても優秀な技術者はいる!」という方がいらっしゃいますが、それは議論のすり替えです。技術士でない技術者が優秀か否かの話ではありません。当然、技術士を持っていなくても優秀な技術者はたくさんいらっしゃいます。

実は技術士を名乗るには責任が生じるのですが、技術士を取ろうと決めた時点(取った時点でななく取ろうと決めた時点)でその責任は充分背負いきれます。そしてそれがまた自信に繋がります。

 

根拠のない自信は危険ですが、資格を取得して生じる責任を背負ったうえでの自信は良い仕事に繋がります。


【コラム】良い仕事とはどういうものか?

 ・・・あるとき私は工場設備の老朽化更新工事を担当していました。工場側が1週間稼働を停止して更新工事を行います。いわゆる定修工事。その工場は1日数千万円を稼ぐ工場のため、工事の遅れによる生産稼働開始の遅れは許されません。私の担当分も1週間まるまるの昼夜工事、3チームに分かれた職人さんたちの工程を30分単位という精度でガントチャートを引いていました。

 

*ガントチャートについてはこちらから

 

さていよいよ工場が停止の条件設定を終えて、工事開始しました。しかし30分も経たないうちに私の担当範囲外でトラブルがあり全工事がいったんストップになりました。

しばらくして工場側から「条件設定に不備があってトラブりましたがもう大丈夫ですので再開してください。」とアナウンスがありました。

*条件設定:工場の電源やガス、工水(いわゆるユーティリティ)などを必要な分だけ停止させる。今回の工事を行うために必要な停止「条件」を「設定」すること。

工場側と書いていますが、当時の私の立場からすると相手は親会社の工場長クラス。だけど一歩も引かずに言い返しました。「○○所属の春山です。納得できません。条件設定の不備は何だったのか?なぜ不備が起こったのか?そしてなぜ大丈夫と言えるのか?また起こらないと言える根拠は何なのか?説明あるまでは再開しません。」(遠まわしになぜなぜ分析と再発防止を求めた。なぜなぜ分析については後日ブログアップ予定)

この結果、私の工事担当分は丸1日遅れての着工となりました。

 

ただでさえタイトなスケジュールに対し1日ロスとなってしまいましたが、よくわからない状態で工事をスタートさせたときに、私もですが作業を担っていただく職人さんたちは安全に作業ができるのだろうか?100歩譲って条件設定の問題が解消されていたとしても疑問を抱えたままの仕事ではモチベーションが上がらない。そしてなによりも、いい加減な対応でうやむやにしようという態度に腹がたったということも正直に言うとあります。

 

さて、もともとは7昼夜の予定が1日遅れて6昼夜しかなくなりました。だけど職人さんたちがいつもよりちょびっと頑張ってくれました。工場側もいつもよりちょびっと協力的でした。私はいつも通り全力投球。結果、計5.5日で完工しました。

 

当時の私は35歳くらい。「俺は技術士だ!」というプライドを持っていたからこそ相手が誰であろうと疑問がある場合は毅然とした態度を取れました。はっきり言って(あくまで私はですが)資格を持っていなければ自信が持てずに言えなかったと思います。

 

そしてこの毅然とした態度があったからこそ職人さんたちがいつもより頑張ってくれて、工場側がいつもより協力的になってくれた。その結果7日→6日となった工期に合わせてガントチャートを引き直した私の計画よりも少し早い5.5日で完工することができました。

この後、インフルエンザにかかりました。

 

*技術士の責任については、「3義務2責務」で検索すればたくさん出てきます。

 

コラム終わり 


②人脈とチャンスが広がる。

技術士会に入るとたくさんの技術士と知り合うことができます。はっきり言ってしまえば時間の無駄としか言えない集まりもありますし、とても有益な集まりもあります。でも何が有益で何が無駄かは人それぞれ。独立したい人、独立している人、企業内で頑張りたい人、立場が違えば必要な人脈が違います。

でも技術士の中には企業内で頑張っている人も、独立している人も、独立したい人もたくさんいます。必ず自分にとって有益な人脈を作ることができます。

ここで大事なことは行動しないと人脈は作れません。行動が大事とはよく言われますが、人脈を作る行動とは具体的にどうすればいいのか?

答えは簡単。この人に会ってみたいと思ったら会いに行くことです。どこに行けば会えるか?一番確実な方法はその人に聞く。その人が参加している集まりに参加してみる。その人のセミナーに行く。私はそうやっていろんな人に会っています。

 

もう一つ大切なこと、チャンスが広がります。例えば世の中にはたくさんの技術セミナーを主催する会社さんがあります。彼らの多くは「技術士」に技術セミナー開催のチャンスを与えてくれます。40歳手前でどこの馬の骨ともわからない私のような人間であっても技術士資格を持っていることで話に耳を傾けてくれました。独立開業してやっていくためにセミナー講師をやるというのは非常に有効な手段です。

私の場合、独立開業してしばらくしてから日刊工業新聞社さん主催の「技術者向け講師養成セミナー」というものに参加しました。そこに自分のセミナー企画書をもっていき、セミナー担当の方に渡しました。「技術士」が持ち込んだ企画。すぐに開催が決まりました。

 目的をもって行動した結果、チャンス(機会)をいただけたと思っています。

③技術士を名乗れる。

私にとってはこれが最重要です。かっこいいですね!技術「士」(サムライ)

(3)これさえやれば2次試験に絶対合格できるたった一つの勘所

それは・・・仕事でバツグンの成果を出せばよい。

 

・これまでの仕事を振り返り、これをやり切った!と胸を張って言えるバツグンの成果を出したものを最低1つ多くても3つ選び出します。

 

・そんなものないよ、、、と当時の私は思いました。しかしよく考えてみると、自分がやった仕事と同じものって世の中にあるだろうか?絶対ない。自分なりの試行錯誤を重ねて得られた、自分ならではの成果のはず。この時点で群を抜く成果です。あとは自信を持てばよかった。

 

・まだなければ、まずは今の仕事に全力投球すればいい。

 

バツグンの成果を出したと言えるであろう業務を振り返った時に、たくさんの自分なりの経験があったことに気づきました。

「新しい発見」「工夫」「知識の応用」「苦労」「前回からの改善点」「予想より上手くいったこと、いかなかったこと」

 

これをやり切った!と胸を張って言えるバツグンの成果が出せたら、そこに至るまでの経験を誰かに話したくなりました。

私は初めて自分で一から設計した部品(アーク式PVD装置と書くとなんだかすごそうですが、それに使用する配線ラック)が形になったときうれしくて仕方なかったですし「今日、俺が設計した部品が○○に付いたんだよ」と誰かに話したくなりました。聞いてくれる人いませんでしたが。ちなみにボルト穴位置が悪くアングルと干渉するというミスをやらかしました。

 

配線ラックの設計では難しいですが、胸を張って誇れる仕事、誰かに話したくなるような仕事をベースに2次試験の論文ネタを整理しました。

もちろん論文の内容が分かりやすく伝わるように書くことも大切ですが、それは単なるテクニックなので練習と添削を繰り返せばだれでも上手くなります。

逆に言うと、いくら文章がうまくても実務で自分自身が胸を張れる成果が無ければ絶対に合格しません。

 

私自身かつては自分のやってきた仕事に自信が持てませんでした。しかし技術士試験の勉強をしているときに次のようなことに気づき自信が持てるようになりました。

・当時は気づかなかったけどあの時の設計ってフェイルセーフだよな。

・FMEAってやったことある!

・技術資料とかノウハウ集を検索できるシステム作ったけどナレッジデータベースって言うんや!ひょっとしてこれってなんか凄いこと?(一覧表作ってキーワードでタグ付けしただけなんやけどな・・・)

などなど

自分の仕事を棚卸して、それをベースに技術士試験の勉強を続けた結果、2次試験に1発で合格することができました。詳しい話は次回書きます。

  

◆おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

実務に役立つ=資格の勉強に役立つ技術資料を日々アップしております。ぜひ併せてご覧ください。

技術資料一覧 

  

次回は、私の受験体験記です。

 

前回は、zoomの使い方です。

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