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技術士一次試験 専門科目 機械部門 R3 Ⅲ-32

令和3年

Ⅲ-32

静止した非圧縮流体中を速さUで動く直径dの球に働く抗力Dは、次の式で表される。

 

 D=CD(πd2/4)(ρU2/2)

 

ただしρ、CDはそれぞれ流体の密度、抗力係数を、πは円周率を表す。同一の流体中で、レイノルズ数を合わせて直径d/4の球を動かしたときの抗力をD'とするとき、抗力日D’/Dの値として、最も適切なものはどれか。

 

① 1/256  ② 1/16 ③ 1/4 

④ 1    ⑤ 4

 

解答

 

解説

[解くために必要な知識]

レイノルズ数の定義

 

 Re=VD/ν

 

Vは代表速度、Dは代表長さ

 

では問題を解いていきます。

 

直径d/4の球を動かす速度をU‘とします。元の状態とレイノルズ数を合わせているため

 ReUd/ν=U’d/4ν

よって

 U’=U

 

 

 

抗力の式に代入します。

 D’=CD{π(d/4)2/4}{ρ(4U)2/2)

 D’=CD(πd2/164)(ρ16U2/2)

 D’=CD(πd2/4)(ρU2/2)

 

よってD’/D=1/1      //