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技術士一次試験 専門科目 機械部門 R4 Ⅲ-8

解説:H.sin氏(機械部門)

令和4年

Ⅲ-8

下図に示すように,長方形板のx軸に垂直な面に引張応力σx=40MPaが,y軸に垂直な面に引張応力σy=20MPaが作用している。この板における主せん断応力τの大きさと主せん断応力が作用する面の角度θ(その面の法線ベクトルがx軸となす角度)の組合せとして,適切なものはどれか。

①τ=±10MPa θ=±30°

②τ=±10MPa θ=±45°

③τ=±√10MPa θ=±30°

④τ=±√10MPa θ=±45°

⑤τ=±20MPa θ=±45°

 

解説

[解くために必要な知識]

 σx,σy,τxy の力がかかるときの主応力はモール円を書くことで分かる。

σx,τxyの位置とσy,-τxyの位置を線で結び、その線が直径となる円を書く。せん断主応力、最大主応力、最大主応力のなす角はモール円から分かる。

 

では、問題を解いていきます。

 σx=40MPa

 σy=20MPa

 τxy=0MPa

上記の3条件から、座標軸(σx,τxy)と(σy,τxy) (40,0)(20,0)の中点(30,0)を中心とした円を書く。円の頂点部がτmaxとなるため、モール円の半径10MPaが主せん断応力となる。

 また,モール円ではx軸とτmaxのなす角度2θ=90°であり、せん断主応力の角度θは45°となる。

 

よって回答は②となる。