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ここでは電磁弁のポート数とエアシリンダーの組合せについてみていきます。
まず電磁弁には2ポートから5ポートまでがありました。
次にエアシリンダーには単動式と複動式がありました。
最初に結論。
・単動式の場合は3ポートの電磁弁を使用する。
・複動式の場合は5ポート(4ポートも可)の電磁弁を使用する。
となります。
![電磁弁のポートの違いによるエアーの流れ方の違いを表しています。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/i1e8f404ffe94dfa5/version/1585056948/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E5%BC%81%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C%E6%96%B9%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%82%92%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99.jpg)
![単動式のシリンダーと複動式のシリンダーの動きを表します。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/icc2b48baaef6b780/version/1585056992/%E5%8D%98%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A8%E8%A4%87%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%8B%95%E3%81%8D%E3%82%92%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99.jpg)
◆単動式エアシリンダー
(1)単動式と2ポートの組合わせ。
電磁弁をonすると1番ポートから2番ポートの流路が開き、シリンダー内にエアが流入しロッドが押し出されます。(左下図)
電磁弁をoffすると1番ポートから2番ポートの流路が閉じるためシリンダー内のエア圧が保持されます。エア圧が抜ければ(排気されれば)ばね力でロッドが引き込まれるのですが、エア圧が抜けないため、引き込めません。
![単動式のシリンダーと2ポート電磁弁を組合わせた図です。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/i3101170905860a36/version/1585057215/%E5%8D%98%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A82%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%BB%E7%A3%81%E5%BC%81%E3%82%92%E7%B5%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E5%9B%B3%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
(2)単動式と3ポートの組合せ
電磁弁をonすると1番ポートから2番ポートの流路が開き、シリンダー内にエアが流入しロッドが押し出されます。(左下図)
電磁弁をoffすると2番ポートから3番ポートの流路が開き、シリンダー内のエアが抜けていきます(排気される)。このときにばね力でロッドが引き込まれます。
![単動式のシリンダーと3ポート電磁弁を組合わせた図です。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/i55aa1cbdaece96ff/version/1585057202/%E5%8D%98%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A83%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%BB%E7%A3%81%E5%BC%81%E3%82%92%E7%B5%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E5%9B%B3%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
(3)単動式と5ポートの組合せ(4ポートも動作は同じ)
単動式を動作させるには3ポートの電磁弁が必要となることは確認した通りです。
では5ポートの電磁弁を使用した場合、どのような動きになるのか見てみましょう。
5ポートを使うと、1つの信号で2つのシリンダーを動かすことができます。
*2本のシリンダーを完全に同期させるにはメカ的な工夫が必要になります。
3ポートでもエアの供給配管を分岐することで2つのシリンダーを動かすことができますが、エアの消費量によっては2本の動きが不安定になることがあります。
![単動式のシリンダーと5ポート電磁弁を組合わせた図です。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/ic2faf1fd7c4f206d/version/1585057185/%E5%8D%98%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A85%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%BB%E7%A3%81%E5%BC%81%E3%82%92%E7%B5%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E5%9B%B3%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
◆複動式エアシリンダー
(1)複動式と3ポートの組合せ
複動式のエアシリンダーには配管接続ポートが2つあります。
一方で電磁弁側にはエアシリンダーへと接続するためのポートが1つしかありません。
よって3ポートの電磁弁では複動式のシリンダーを動かすことができません。
![複動式のシリンダーと3ポート電磁弁を組合わせた図です。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/i750fba747d061aac/version/1585057147/%E8%A4%87%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A83%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%BB%E7%A3%81%E5%BC%81%E3%82%92%E7%B5%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E5%9B%B3%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
(2)複動式と5ポートの組合せ(4ポートも動作は同じ)
2番ポートと4番ポートをエアシリンダーに接続し、電磁弁on-offの切り替えで動作させることができます。
![複動式のシリンダーと5ポート電磁弁を組合わせた図です。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=436x10000:format=jpg/path/sf4944586e5afa2de/image/i3242a096637af9fa/version/1585057167/%E8%A4%87%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A85%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%BB%E7%A3%81%E5%BC%81%E3%82%92%E7%B5%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E5%9B%B3%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
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